沼島だより

 春たけなわ・・・沼島港に上陸して約600m,島の中心にある沼島八幡
 宮。沼島港を見下ろす高台にあり、豊漁の神様が祀られている。頭上の桜を
 眺めながら二段の石段を上ると春ののどけき港風景が俗世間の慌ただしさを
 忘れさせてくれそうだ。
 この八幡様の春の祭りが5月3・4日に行われる。3日が宵宮、4日が本宮で
 島内最大のイベントである。島内には南、中、北、東、泊の5地区があり、 
 南、中、北から曳きダンジリ、東、泊地区からは布団ダンジリが1台ずつの 
 計5台が参加する。
 八幡様の下に集結し、奉納の後神輿に続き船着場近くの弁財天神社まで練り
 歩きクライマツクスは曳きダンジリが斜路(もともとは船を陸へ揚げるための
 坂道)と呼ばれる海の中へ通ずる坂を通り海中へ練込む…最近は若者が減り
 担ぎ手・曳き手がいなくなったが島外へ出ていった人たちもこの祭りに参加
 するために帰郷する。5月連休には一挙に人口が増加する。やはり生まれ育
 った故郷の祭りには何かしらノスタルジーを感じさせるものがあるのでしょ
 うか? ぜひ皆さんも島独特のこの祭りを楽しんで下さい。
            フロント  平野でした